近隣の病院(関西電力病院・大阪厚生年金病院・住友病院・大阪中央病院)・大学病院(大阪大学・大阪市立大学・神戸大学・兵庫医大)とも連携しておりますので、病状・希望に応じてご紹介させていただいております。
治験(糖尿病・高血圧)などの経験も豊富ですので、最新の治療薬についてのご相談なども受けております。 |
膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが不足し、その働きが不十分なために起こる病気です。
インスリンはブドウ糖を肝臓、筋肉や脂肪細胞に取り込んだり、肝臓からの糖の放出を抑えたりします。インスリンが不足し、働きが不十分だと、血液内のブドウ糖がうまく処理できず、ブドウ糖は血液の中に溜まってしまいます。この高血糖の状態が糖尿病です。 |
■ |
日本人は欧米人に比べて、インスリンの分泌能力が低いため、欧米人ほど肥満でないのに糖尿病の頻度が高くなっています。
つまり、日本人は欧米人より糖尿病になりやすい体質なのです。 |
■ |
平成14年糖尿病実態調査では、糖尿病の人と糖尿病が強く疑われる人は約740万人、糖尿病の可能性を否定できない人は約880万人、合計約1620万人もいます。40歳以上の5人に1人は糖尿病かその予備軍であると言われています。 |
のどが渇く、尿の回数が多い、体がだるい、体重減少、視力低下などがあります。しかし、初期の段階では自覚症状はほとんどありません。糖尿病は自覚症状がないのが特徴なのです。
血糖は食事やストレスなどの影響で刻々と変化しています。一時的に高くなったとしても自覚症状は殆どありません。そのため、気づかないうちに糖尿病が進行することが多いのです。 |
糖尿病は初期には自覚症状がないので、検査で診断するしか方法はありません。
採血・尿検査・糖負荷検査などが代表的な検査となります。 |
怖いのは糖尿病の三大合併症です。網膜症で目が見えなくなったり、腎症で腎機能が悪化して人工透析を受けることになったり、神経障害でしびれや痛み、筋肉の痙攣、インポテンツなどの症状が出たり、足病変の漬瘍・壊疸が悪化し、切断しなければならないこともあります。また、糖尿病の人は動脈硬化が進行しやすいため、心筋梗塞、脳梗塞なども若い時期に起こりやすくなります。この合併症を予防するためには、糖尿病の初期の段階からいかに血糖コントロールをつけるかが大事になってくるのです。 |
 |
▲ 動脈硬化検査 |
|
食事療法・運動療法が基本となります。薬物療法には経口薬療法とインスリン注射がありますが、個々の患者さんの糖尿病の状態に応じて治療法を選択します。当院では忙しく入院できない患者様の為に、外来でのインスリン導入も実施しております。また、連携病院での短期間(週末3日間)教育入院コース(検査・指導)を実施していただき、退院後、当院外来でのインスリン調整・変更なども行っております。 |
![[経口剤(飲み薬)のいろいろ]](img/img_zu.jpg) |
インスリン注射って一度使い出したら、やめられないの? |
インスリン注射を始めたら、ずっと注射しないといけないと思われている方が多いですが、そんなことはありません。血糖コントロールがよくなって経口薬療法に切り替えられる患者さんもいらっしゃいます。一時期だけでもインスリン注射を導入することですい臓が休まり、自分自身のすい臓からインスリンがよく出るようになるのです。その結果、経口薬療法に切り替えることが可能になることもあります。 |

|